2023年7月13日から潰瘍性大腸炎で入院していた魔苦ですが…
2週間の入院の予定だったのに…
なかなか退院の目処がつかなくてどうしようと思ってたのですが…
今週の頭くらいからだいぶ調子が良くなってきて…
8月6日に退院することが決まりました…!!
入院に至るまでの経緯
10年ほど前に初めて潰瘍性大腸炎という病気にかかりました。
完治しないとされる難病なのですが、いい状態の「寛解」と悪い状態の「再燃」を繰り返す病気なので寛解の状態を長くキープすることが大切な病気です。
「最近、体調悪くなってきたなぁ、、、」と感じていたのですが、寛解の時間が長いと薬を飲んで体調を維持できるので2ヶ月に1回、3ヶ月に1回と通院の間隔も長くなって来るのですが、今までの感覚からして病院にいくと確実に「今日から即入院です」と言われるような状態だったので病院に行くタイミングが計れずにいました…
7月17日にはJSTAGEさんの何かしらにオファーしていただいていて、7月30日には発表していませんでしたが…
地元のイベントに呼んでもらって試合をする予定でしたので、17日に試合に出て30日まで体を休めれたらいいなと思っていたのですが…
限界がきてしまいました…
7月13日に入院するまで吐き気が強く3週間くらい食事をとっていなかったのですが(ウィダーinゼリーやうどん、アミノ酸など消化の良いものを少しだけ食べていました)プロレスを舐めているというわけではなく総合格闘技や、階級制の格闘技などでは3週間くらい殆どなにも食べず最後一週間水抜きをするなど普通に行われています
今は事故が起きてはいけないので前日計量が多いようですが、昔は当日の計量が当たり前でした
自身も昔はアマレスをしていたので普通の感覚で1週間食べずに耐えて病院に行こうかなと思っていました…
病院に行くと何度か入院しているので、試合があることを伝えると「忙しいと思うけどすぐ入院した方がいい多分2週間くらいで退院できる」と聞いたのですが…
入院生活
入院して絶食となったので糖分とミネラルの入った点滴とプレドニンというステロイドの点滴が始まりました。
すぐに大腸カメラをしたのですが自分は去年、ポリープが大量にできて下行結腸が狭窄になっているので痛みが強くなかなかカメラが入らなくていつも苦戦したのですが…
今回は最初からペチジンというオピオイド系の麻酔(麻薬のような痛み止めですがアメリカでは薬局で普通に買えるので社会問題になっている…)と細いカメラを使ったので1回で大腸全部見ることができたのでラッキーだったのですが、大腸カメラの画像はまだ見せてもらえず…
おそらくそれほど炎症が強くなかったのかもしれません…
炎症の反応をあらわすCRP、血沈と呼ばれる数値も2程度でした
CRP/血沈の数値
正常値は0.5mg/dl以下
1.0~2.0mg/dLは高熱、ウイルス感染症、ひどい火傷などで出る値
15.0~20.0 mg/dLは重度で、関節リウマチ、肺炎、悪性リンパ腫などが考えられます
トイレの前後だけなのですが(といっても1日10回はトイレに行きます)吐き気が強く便も血液と粘液しかでないと言う状態でしたが入院して5日程度で食事が出ました。
食べると腸が動くのか吐き気が強く食べられず…
すぐに中止になりましたが…
吐き気が強い時は吐き気止めの注射を点滴から流してもらったのですが、吐き気が全然無くならないので焦燥感から「コレ本当に大腸が悪いんですか??」と怒ってしまい…
一応、原因が胃じゃないということを調べるために胃カメラを受けることに…
胃カメラは凄く楽で眠ってる間に終わり「胃は凄く綺麗でした!」と言われたのですが…
もうコレ治らないんじゃないかという不安のなか…絶食とステロイドの点滴だけで治療が進んでいきました…
食事を全然摂っていなかったので体重がみるみる減っていきこれはまずいということで…
「エレンタール」というアミノ酸(タンパク質を分解して吸収しやすくしたもの)とデキストリン(吸収されやすい炭水化物)をメインにしたドリンクがでました…
パイナップル、オレンジ、ヨーグルト、青りんご、コーヒーなど色んな味があるのですが結構美味しくて魔苦はフルーツ系がお気に入りでした…笑
そして今回は新しい薬を試そうということで「エンタイビオ」という薬を試すことに…
潰瘍性大腸炎はリュウマチのように、自分の免疫が自分の腸を攻撃してしまうことが原因だと考えられているのですが、エンタイビオは腸のリンパ球が必要以上に腸管の中に入らないように血管の細胞上のタンパク質MAdCM-1と結びつかないようにする薬で効果がでるまで時間がかかるが、定期的に点滴していると効果が長い薬とのこと…
病院でもらった資料によると初期の寛解率は15%くらいだが長く使用すると寛解率が45%位になるということらしい…
前に入院した時にLcapという白血球を減らす透析を受けたことがあり、点滴ではないのだけどこちらも免疫を下げる効果があるのだがあまり効果がなかったような気がしたので今回はどうだろうか??
入院して2週間程度たってやっと吐き気がおさまって食事が再開されました!!
点滴のプレドニンが効いたのか、エンタイビオが効いたのか、ペンタサという飲み薬が効いたのか謎の状態でしたが…
入院してから体重が10kg減ったので焦っていました…
食事が再開されて最初の朝ごはん…!!
葛湯に重湯…ほとんど流動食でしたが…
重湯がおかゆにアップグレードされて…!!
脂肪の少ない白身魚がプラスされ…!!
ついにお粥からご飯が解禁される日が…!!
ご飯解禁となった最初の食事はパスタでした…笑
だんだんと食事が増えて…!!
あとは様子見ながら退院するだけ…!!
CRPの数値も0.56と標準まで下がりました…!!
入院中に使ったお薬たちです…
プレドニン(PSL)というステロイドを点滴で入れてたのですが食事も摂れるようになったので錠剤に変更なりました…
改めて飲み薬で頂くとびっくりする量だなと…
入院する前に飲み忘れていたプレドニンをこっそり1錠5mg(少し調子悪い時は半錠〜1錠もらっていた)を飲んでいたのですが…
入院して最初のプレドニンの点滴が毎日50mgでなかなか効かなかったので1錠飲んでも意味ないなと思いました…
退院が6日なら試合もできるかなと思ったのですが…
通院しなくてはならないし、体重は10kg減って筋力の低下も心配ですし、退院してもプレドニンを1日に6錠を飲み続けないといけない…
プレドニンを飲んでいるときは骨折や感染症にかかりやすいので、とりあえずプロレスは8月の大会はお休みさてもらって9月の大会は出ようと思います
7月、8月大会の欠場
7月17日に予定されていたJSTAGEさんの「何かしら」を欠場させていただきました。
8月の試合は全てキャンセルさせていただきました。
楽しみにしていただいていた方、プロモーターの方、迷惑かけてしまい申し訳ありません…
チケットの取り置きのキャンセルもなくありがたかったです!
潰瘍性大腸炎とは
ここからは潰瘍性大腸炎について説明します…
というのもDMやLINEなどで「どうゆう病気なの??」とかそういう質問が来るのですが、私は頭が悪くコミュ障なので質問者が病気について知りたいのか、それとも特に病気に興味はないが会話の糸口として話しかけているのか判断がつかないからです。
筋トレとかしてる人は「あるあるネタ」だと思うのですが「プロテイン飲んでるんですか!?どうやったら筋肉つくんですか!?」みたいな事言われるとウザいみたいなことです…
普通に自分で調べたらわかるのに興味ないのに聞いてくるなよみたいな…
ここで書いておけば「ここ見てね!」と言えるし、この人は熱心な魔苦のファンだからブログを読んだ上で聞いてきてるのかな??
病気には興味がないが会話の糸口として話しかけてるのだろうなと判断できるので需要あるかわかりませんが書いておきます…
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。この病気の特徴的な症状としては、血便を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。
潰瘍性大腸炎の正確な原因は不明ですが、食生活、ストレス、弱い免疫システム、家族歴などが関連する原因として考えられています2。治療法としては、重症例には投薬と手術の治療が含まれます。投薬にはSulfasalazine, Olsalazine(抗炎症薬)、Cortisone(コルチコステロイド)、Mercaptopurine, Azathioprine(免疫調節剤)などがあります。
潰瘍性大腸炎は予防できませんが、前もって気をつけることによって、病気の進行を遅らせることができます。食生活を変えることを含めて特定の食品を避けたり、軽度の運動をすることでストレスを軽減し、腸機能を正常化することができます。
※潰瘍性大腸炎(指定難病97)難病情報センター
人によって症状が違う
潰瘍性大腸炎と一括りにしても症状が結構違います
自分は10年前から潰瘍性大腸炎にかかって寛解と再燃を繰り返していますが…
調子のいいときは通院を途中でやめて薬全く飲んでなくて2年くらい大丈夫だった事もありましたし(もちろん通院しないとダメなのですが…)潰瘍性大腸炎は油の摂りすぎが良くないと言われますが低炭水化物ダイエットで揚げたチキンしか食べてなかった時は食事に気を使っている時よりむしろ体調が良かったり…
色んな人の潰瘍性大腸炎のブログを見ていても毎日「おむつ」を履いてないと仕事ができない人もいれば、ずっと寛解の状態の人もいたりで、たぶん免疫の問題だろうとされているのですが原因がわからない病気なのでどうすればいいのか本当は誰もわからないのです…
魔苦の場合
魔苦の場合は大きな病院に通院していたのですが…
通院をサボっていて…
去年体調が悪くなって近くの病院に行って全身麻酔で大腸カメラをしたところカメラは全然入らず「私の手にはおえません」と言われてしまい…
紹介状を書いてもらって…
また今まで通っていた大きな病院に通院することに…
そこで「これはガンですね…」といきなり言われてしまいその日に入院することになりました…
潰瘍性大腸炎はガン化しやすいのですが腹痛に耐えて放っておいたら狭窄と潰瘍が無数にできてガン化しているように見えたのでした…
結局、生体検査をするとがん細胞はなかったのですが…
潰瘍が多すぎですべての組織をとれるわけではないのでガンないと言い切れないし大腸を全摘出したほうがいいと言われたのですが…
潰瘍性大腸炎の場合、大腸を部分的にとってもまた違う部分が潰瘍になるのでとるなら全摘出しかなく…
とるかどうか決定できなかったので、とりあえず通院しながら様子をみることにしました
潰瘍は治りました問題は狭窄が残ったことでした…
今回、腸が悪いのに吐き気がするっておかしいと思ったと思うのですが…
下行結腸が詰まっていて横行結腸の炎症が強く、横行結腸は胃に近いので吐き気がしたんじゃないかと言う事でした…
この狭窄が曲者で内視鏡でバルーンで膨らまして広げたり、自然治癒で戻る人もいるみたいなのですが…
今回も普通よりもかなり細い内視鏡でやっと入るくらいの狭さで腸閉塞になると死んでしまうので…
なんとか手術して大腸をとらずに広がる方法はないのかなと思うのですが…
今後どうするか??
今後どうするかはかなり迷っているのですが…
とりあえず今回入院した際はだいぶ調子が悪くてもう無理だなと思ったので「もう手術したいのですが」と頼んだのですが…
入院してプレドニンを大量に使ったのですが、プレドニンは傷の治りを遅くするので退院してプレドニンが抜けるまで手術はできず…
できたら10月から試合がないので10月に手術しようと思っているのですが悩んでいます…
退院時、通院時に相談して決めようと思うのですが…
手術して大腸を全摘出する
潰瘍性大腸炎の場合、部分的に大腸をとってもまた再発してしまうことが多いので全摘出になります
大腸を全摘出すると一時的にストマ(お腹に人工肛門を作って袋に便をためる)になりますが、もう一度手術をして肛門と小腸をくっつけて便のポケットを作るので排便に支障はきたさなくなるのですが便の回数が増えます
人によっては少し失禁してしまうこともあるみたいです
また、大腸の役割は主に水分の吸収ですが自分は汗をかきやすい体質で炎症がある状態ではありますが、大腸がある状態でも冷房のない熱い体育館では試合後に帰る途中に全身の変なところが攣りまくって舌が痺れてきて…
なんとかたどり着いた薬局で飲んだOS1が心から美味しいと感じたのでおそらく脱水症状になっていたのですが…
大腸を全部取るとなると脱水症状を起こしやすくなるんじゃないかなと思うのです…
大腸を全摘出すると小腸が一部大腸の代わりに働いて水分を吸収するようになると言いますが大腸をとってしまうとおそらく大量の発汗を伴う運動はかなり厳しいのではないかと思います
ただ、大腸さえとってしまえば好きなものも食べれるし排便の数が増えると言っても今とそんなに変わらない程度に落ち着くと言われていて「お腹が痛くてトイレに行かないとピンチ!!」という危機感もかなりなくなるようです
大腸をとらず腸の狭窄が広がる奇跡を待つ…
狭窄が治ってくれたら大腸の調子や体調も普段からもっと良くなるのではと思うのですが…
一年経って狭窄が広がっていないのでおそらく広がることはないんじゃないかと思います…
入院中、食事をとっていないと何もする気力が起きなかったので安くて体にいいものを摂る方法など食事に関する動画を見まくっていたのですが…
食事の方法などで面白そうなものを見つけたのでちょっと試してみたいなという気持ちも出てきました…
たとえば一日に一食しか食べない方法です
ボディービルダーの山本義徳や田城誠が実践する方法で夜以外は吸収のいいプロテインやサプリメント、おにぎり(白米)のみを摂取して、夜に一食だけ食事を摂る方法です…
これだと大腸を休めさせる時間が長くなるし、プロテインがタンパク質の中で一番安いので食費もかなり安くなると思います
夜は魚中心の食事にしたらコスパよく筋トレもできて再燃しにくくなるのじゃないかなと…
試してみたい…
8月7日(月)退院記念配信やりたい!
というわけで入院する時はもう10月に大腸全摘出だと決めていたのですが…
今とっても悩んでおります…
たぶん、ほとんどの人に興味のない記事になってしまいましたが…
これでただ元気??って言う意味で「どんな病気なの??」と聞かれても優しく適当に返すことができそうです♪
退院したら次の日、2023年8月7日(月)22:00~退院記念配信をして…
心配かけたファンの皆様に元気な姿をお見せしたいなと思います!!
というわけで皆さん良かったら見に来てね!!